I have not failed. I've just found 10,000 ways that won't work.2011/04/17 13:01

【失敗なんて一度もない、うまく行かない方法を1万種類発見しただけだ】

この含蓄のあるセリフはエジソンが言ったということだけれど、失敗とは言わないまでも、うまくいかない方法は無数にあるのだ。

そこに気がついた経済産業省は、すでに8年も前に、「事故は起こりうる」ことを前提に「情報セキュリティ総合戦略」を策定していた。(資料1、資料2)

事故を起こさないことを目指すよりも、事故は起こることを前提にして、事故の予防と迅速な対応で被害の最小化を目指すのが時代の潮流だというわけだ。

つまり、原発は古くなったままの管理システムをひきずっていた、ということだ。
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(1) 資料1 ITメディア 2003/10/11の記事
「事故は起こりうることを前提に、経済産業省が総合セキュリティ戦略を策定した」
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/0310/11/epn07.html
(2) 資料2 経済産業省の情報セキュリティ総合戦略のページ
第1回戦略会議は2003.6.13に開催されています。
http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/strategy.htm

Life is like the soup2011/04/18 19:05

【人生はスープだぜ】

今日は午後からIPAのセミナー、「『重要インフラ情報システムの信頼性向上の取組みガイドブック』説明会」に出席しました。

人生はスープだぜ、何かのドラマで誰かが言ったセリフ

今日のセミナは、IPAが3年計画で実施した、「重要インフラ情報システム信頼性研究会」の最終成果物を報告するということなので相当期待して行ったのですが、がっかりでした。

2年前の第1回報告書によれば、研究会の目的は「信頼性に関わる基準、対策、診断などの実証的な試みの提言」とあったのですが、 最終的には、「信頼性管理に必要な組織内の役割分担と活動の枠組み」となっておりました。つまり、具体的な方法論にまで落とすことができなくて、方向性を述べるだけで終わってしまったということです。

この研究会に期待して2009年4月に書いた記事は以下にあります。
http://yonakani.asablo.jp/blog/2009/04/21/4258238

どうしてこうなったか・・・、講師の話によれば、このテーマが簡単ではなかったから、に尽きるようです。できると思って始めたのだけれど、思った以上に難しかったということですね。

理由として以下のようなことが上げられていますが、中でも(3)が大きいという話でした。
(1) 事業者間には競争があり収益性を度外視することはできない、だから信頼性は重要だけれどもかけられるコストには限界がある。
(2) 高信頼が必要なのはわかってはいるが、どんな手をどれだけ打てば十分か、見極めるのは難しい。
(3) システムによって位置づけや役割が違う、相互の違いからプラクティスを共有しにくい、他の事業者のやり方を真似すれば済むことではない。

そんな中でも何か共有できるものはないか、と検討してやっと、「考え方」や「組織の取組みの例」程度はまとめることができた、ということのようです。

セミナ料金は1000円でした。こういうガッカリ報告のときには金を取らないで欲しいなあ。

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「重要インフラ情報システムの信頼性向上の取組みガイドブック」はここにあります。<-※リンクはすでに切れています
2009年度報告書 <-※リンクはすでに切れています
2008年度報告書 <-※リンクはすでに切れています
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写真は Wikipedia より転載しました。

We need rocket engine to escape from the gravity.2011/04/22 21:39

【重力から逃げるにはロケットエンジンが必要だ】

「人はなぜ逃げおくれるのか -災害の心理学-」 広瀬弘忠著 集英社新書 2004年1月

家の本箱の隅でほこりかぶっておりました。読んだ記憶もない、読む予定だったんだろうけれど。表紙の裏に、「現代人は安全に慣れてしまった結果、知らず知らずのうちに危険に対し鈍感になり、予期せぬ事態に対処できなくなっている」とありました。


今度の連休中にゆっくりと読もうと思っています。
とりいそぎ、目次を案内いたします。

プロローグ: 古い「災害感」からの脱却を目指して

第1章 災害と人間
 災害とは何か
 災害時の人間行動-災害心理学的アプローチとそこからわかること
 災害対応の類型
 災害の衝撃から回復まで
   1.衝撃時
   2.虚脱状態
   3.災害後のユートピア
   4.避難と救援活動-遠心的行動と求心的行動
   5.非常時に特有な社会規範
   6.回復期
 防災のジレンマ
   1.たゆまず進化する災害
   2.費用便益の考えで防災はできない
   3.自然災害とうまくつきあう  

第2章 災害被害を左右するもの
 避難行動の重要性
   1.生死をわける
   2.人類が地球上にくまなく広がった理由
 避難行動の仕組み
   1.研究の歴史
   2.メカニズム
   3.不安と危機感を「てこ」にして
 避難行動に影響するヒューマン・ファクター
   1.家族
   2.ダナー隊の物語から見た家族
   3.家族といることの生物学的な利点
   4.昼間の災害と夜の災害におけるヒューマン・ファクター
   5.模倣性または感染性
   6.マスコミ接触とパーソナル・コミュニケーション
   7.災害経験と災害文化

第3章 危険の予知と災害被害の相関
 災害の予知
   1.科学的予知の効用と限界
   2.東海地震予知の場合
   3.予知の夢から現実直視
 災害警報とは何か
   1.警報の機能
   2.早期警報は重要だが三振してもいけない
   3.正常性バイアスが警報の信頼性をゆがめる
 伝達と受容
   1.伝達の経路
   2.誤報は実際には混乱を起こさない
   3.放送メディアからの警報は効果がある
   4.想像が作り出す刑法-災害時のデマ

第4章 「パニック」という神話
 パニックとは何か
   1.ヴェールに隠された姿
   2.理解を超えた異常なできごととスケープゴートづくり
   3.茶髪が犯人に
   4.ココナッツ・グローヴの大火災-”犯人はパニック”説の誕生
 パニックが発生する時
   1.パニック発生の四つの条件
   2.パニックを防ぐには
 パニック恐怖症がもたらすもの

第5章 生き延びるための条件
 生きのびるとは
   1.被災者とサバイバー
   2.生き残った人々の環境
 どんな人が生きのびるか
   1.年齢が災害時の生存を決定
   2.富めるものが有利に
   3.沈着で冷静な判断は生存率を高める
   4.果断でタイムリーな意思決定と行動力が大切
   5.生存への意思が命を救う
 サバイバーはどう生きるか

第6章 災害現場で働く善意の力
 援助行動と愛他行動
 災害と援助行動
   1.阪神大震災のボランティア
   2.被災者を支えるボランティア
   3.ボランティア・パワーの活用

第7章 復活への道筋
 社会の変動因としての災害
 被災社会が外部支援を引き出す条件
 災害復興に影響をおよぼす要因の連関
 社会システムの機能の変化
   1.ハリファクスス港の爆発事件からわかったこと
   2.災害は被災社会の効率化をもたらす
   3.歴史の教訓-<リスボン大地震><大疫病-ペスト><ロンドン大火災><2003年ニューヨークの大停電>

エピローグ: 「天」と「人為」の狭間に生きる人間として

This is just too Japanesey style.2011/04/23 00:40

【あまりにも日本的な・・・】

写真の右下は床に正座する東電さん、左上は椅子に座って腕組みし憤る被災者さん。放映された映像では全体の状況が見えないので(想像はできるけれども)、繋ぎ合わせてみました。こういう状況でよくみるあまりにも日本的な風景です。

被災者さんたちは一瞬瑠飲を下げただけで何も変わるわけじゃない、床に正座する人たちも持っているものをすべて捨ててこの場に臨んだわけじゃない、それならば単なる儀式だな。

ニュースで畜産農家の例を見たけれど、あんな悲惨な状況では、いま床に座っている人たちも持っているものを全部捨て裸にならないと始まらないと思う、・・・と考えるのも日本的すぎるだろうか。

ANNニュースより 東電さんのお詫び

Yossy' s wonder backpack2011/04/24 19:51

【ヨッシの不思議なリュックサック】

土曜日の朝9時から3時間たっぷりと卓球の練習した後の帰り道、ヨッシがリュックから取り出したのは、菜の花だった。

ヨッシのリュックはなんでも出てくる不思議なリュックなのだ。この前はワインが出てきた、その前もワインだった、その前の前は焼酎だった。そして今日は菜の花なのだ。

菜の花といえば、もうパスタで食う以外にはない、というか、それ以外の料理方法は知らないのだ。
さっそく、うちで料理して二人で食ってしまいました。

ヨッシの不思議なリュックから次は何がでてくるか、楽しみだなあ。

菜の花パスタ

写真は、日清製粉が提供するイタリアン料理サイトの「菜の花パスタ」です。

You could do this kind of thing if you have confidence, if not, seek someone's advice.2011/04/25 20:58

【自信があるならこんなことしてもいいけど、自信がないならやめときな】

交流発電機はニコラ・テスラが発明した、と Wikipedia にあった。

下の写真は空中放電の稲妻の下で平然と読書するニコラ・テスラの姿である。
この発電業の始祖の姿から電力会社の経営者は学ぶことが多いと思う。

この写真は米国のパブリックドメイン状態です、日本の場合は不明

写真は、Wikipedia によれば米国ではパブリックドメインだということです。

I have learned how to build Ustream in my blog.2011/04/28 21:07

【Ustream をこのブログにも組込むことができるかどうか、やってみました】

この動画は茂木健一郎氏が某大学で本年3月9日に行った講演です。 彼は自分の講演を自分で撮り、それを自分で Ustream に投稿しているようです。編集もしていないようだ、ノートPCの前に座っている彼の顔の大写しが1分30秒間続きます。ここは消してよ、頼むから。

演題は「脳とイノベーション」となっていますが、脳の話はありません。脳科学者という肩書きだから主催者側が「脳と○○」で講演を依頼するのでしょう。

これからのイノベーションは日本型スタイルではできないと言っています。58分も聞いている暇のない人のために聞き所を取り出しておきましょう。

と思ったけれども面倒なのでやめました、ごめん。

Mr.Ryoma, Sleep quietly in Kyoto.2011/04/29 15:27

【リョウマ君、京都で静かに眠れ】

京都慕情のリョウマ君がついに京都へ帰ることになりました。
そんなわけで、本日17時30分から、国語の巨匠・フックンと人生論の巨匠・よっちんと私がリョウマ君の送別会を浦安でやることになっております。

前回4人で集まったのは、忘年会でした。そのときの模様はここに書きました。

さて今夜はどんな話になるでしょうか、楽しみです。

I have a full belly.2011/04/30 14:03

【満腹だあ】

『水滸伝』 全15巻 北方謙三著 集英社 1999年~2005年 第9回司馬遼太郎賞受賞

京都慕情のリョウマくんが京都へ帰ることになったので、国語の狭小, Oops, 巨匠・ふっくんと人生論の達人・よっちゃんと私の3人はリョウマ君夫妻の前途を祝して、延々5時間にわたる飲み会を浦安の居酒屋で開催したのでありました。焼酎・宝山、焼酎・くじら、どちらもなかなかのお味でした。

お話によれば、リョウマくん、ふっくん、よっちゃんの3人は、北方謙三の「水滸伝」を競い合って読んでいるんだそうな。ふっくんにいたっては、寝床で、毎晩毎晩、眠くて眠くてたまらなくても次の展開が知りたくて、力尽きるまで読み続けるのだそうだ。マジかよぉ。

そこで私も図書館から借りてさっそく読んでみました。
パラパラめくりながら数ページ流し読みしただけで腹いっぱいになりました。ごちそうさまでしたあぁぁ。