Do whatever you want.2011/05/17 21:50

【旅行者は何でも好きなようにしていいよ】

久しぶりに SwissInfo にアクセスしました。

2000年ころ、モンブラン山を隔ててイタリアとフランスを結ぶ道路トンネル内で大規模な車両火災がありました。トンネルが山の上の方にあるので、延々と坂を登っているうちにエンジンが加熱して積み荷に引火したらしい。当時、トンネル火災の監視・制御・運用システムの構築に関係していたので、事故の進展状況を毎日情報収集しました。その中の一つが SwissInfo でした。

この火災が契機になってというわけでもなさそうだけど、その後、国連欧州経済委員会はトンネル安全対策の提言書を出しました。興味のある方は以下の報告書(日本語訳)をご覧になるといいでしょう。
http://www.ne.jp/asahi/hmn/mark1/bookmark/folder11/ECTNSTY2.pdf

そんなことより、5月15日の記事にはびっくりした(資料1参照)。

たぶん、私はまだ信じられないから”たぶん”といいますけど、
以前から「自殺観光旅行」なるものがあって、外国人の自殺志願者が自殺介添え人と一緒にチューリッヒにやってくるらしい。死んだ人はもうどうでもいいのだけれど、介添え人を自殺ほう助罪で逮捕することはできないようだ。
そこで、当局は、「逮捕させろよ条例」を作ろうとしたんだな、きっと。そしたら、チューリッヒ州民は介添え人を罪に問うのはいけない、という人が 78.4% だった、ということです。

「モンブラン」 このファイルはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 非移植ライセンスのもとに利用を許諾されています

自殺に見せかけた殺人、というのも隠れていそうだけれど、旅行者を大事にしよう、というチューリッヒ州民の心意気やよし、ということにしときましょうか。

日本の場合、自殺ほう助は犯罪です <-- たぶん、自信なし

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資料1 2011.5.15 の SwissInfo 記事
Zurich voters reject ban on "suicide tourism"
チューリッヒ住民、「自殺観光旅行禁止」を拒否
The people of Zurich have voted to continue to allow assisted suicide for non-residents despite a campaign to restrict so-called suicide tourism.
チューリッヒの住人は、チューリッヒに住んでいない人がチューリッヒに来て自殺ほう助すること(いわゆる「自殺ツーリズム」)を引き続き認めることを可決しました。
A proposal to restrict access for foreigners to assisted suicide only to those living at least one year in the canton was rejected by 78.4 per cent of voters.
「チューリッヒ州に少なくとも1年は住まないと自殺ほう助権を与えないようにしよう」という提案は投票者の78.4%が拒否しました。

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