A key word to survive in the software industry2010/08/23 22:50

【ソフトウェア業界で生き残るためのキーワード】

実践的ソフトウェア教育コンソーシアム主催の「『要求分析を重視した設計手法と分析・設計方法論』説明会」に出席しました.

どうもこの「説明会」というのが気になっていたのですけど、案の定,設計手法や設計方法論の具体的な話はなく,要求分析という作業が重要なんだというかけ声と要求分析に用いるツールの話でした.いわゆるCASE(Computer Aided Software Engineering)ツールというもののようです.

紹介されたのは,PEXAXupper という名称でした.正直,ここでプレゼンされた程度ではよく分かりません.じっくりと解説書を読みたいけれども,Webサイトで探した限りではなさそうでした.

これからはユーザ企業が業務システムを自ら詳細に検討する時代になると思うし,ベンダ企業も同じCASEツールを使えば意思の疎通もスムーズになるかもしれない.

けれども相当高いです.Xupperで1638000円,サポート料金が年間273000円でした.

breakwater

会場で配布された、コンソーシアム会長・鶴保氏のメッセージを読んで、最初は「勉強会」として企画したが、いろいろあって最終的には「説明会」になったということがわかりました。さらに、氏の結構シビアな予言が書いてありましたので紹介します。

「(前略) この業界(注:ソフト業界を示す)は現在経済環境の悪化や中国・インドの追い上げを受け、大変厳しい状況に置かれています。ソフト業界の従業員数は87万人、そのうちソフト技術者は60万人程度と言われています。そして、システムエンジニアといえる人は、多く見て1割ぐらいではないでしょうか。つまり、残りの50万人強はコーディング中心のプログラマか管理要員であり、極論すれば、要らなくなる可能性があります。 (中略) 今後を展望すると、大学においても、お客様の経営課題の抽出、ビジネスモデルの提案、システムへの落とし込み、データモデルの構築など、中国やインドの技術者ではなしえないことを教えていただきたいのです。 (中略) そこで上記の視点で重要な『要求分析方法論』の勉強会を企画しました。 (中略) 今後は、このような技術をマスタした技術者しか、ソフト業界では飯が食えないことをご理解いただき、ぜひとも勉強会にご参加いただきたいと思います。」

この後、鶴保氏は、要求分析のポイントとして3点あげていますので、次の機会に書きます。

【参考】
情報サービス・ソフトウェア産業の現状 ~IT人材育成iPedia 2008年5月
情報サービス・ソフトウェア産業の現状と競争力強化について ~経済産業省 2010年3月

(写真と記事は関係ありません)

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