I'm not BOTCHAN, but...2010/08/02 23:50

【夏目漱石の『坊っちゃん』じゃないけれど・・・】

親譲りの短気で子供の時から損ばかりしている.

通勤道

けさ,隣接市の市立第七中学校の生徒,間塚友妻なる失敬な奴(仮名,以下「こいつ」という)がすれ違いざまに自分の顔を私の顔の前にニョキッと突きだし,なにやらひとこと言って引っ込め,そのまま歩いていった.

私は立ち止まり振り返った.
こいつも振り返り,「やばい」と言って逃げ出した.
私の形相から追っかけられるのを察知したのだろう.

捕まえるまで追いかけてやると決めた.
たぶんこいつは時々こんなふうに通勤途中のサラリーマンをからかっているのだ.
朝の急いでいる時に追いかける人などいないだろう.が,私は違うぞ,少々会社に遅れようがこいつを捕まえ天誅を加える方がよほど社会のためだ.

走って息が切れたが,また走った.

ああいう行動自体は大人であれば頭が少し足りないわけだから笑って許してやることはできるし、小学生ならばかわいくもありこれもまた笑ってすますこともできる.私は短気だが,これでもけっこう寛大な人間なのだ.
しかし,中学生のこいつは許せないと思うのは普通人の感覚だと思うがいかが.

どうやら奴は引率者の方へ向かったようだ.向こうから引率者らしい女性がやってきた.
話しは聞きました,すみません,といった.口先だけだというのは顔つきでわかった.頭は下げなかった.

引率者は隣接市の市立七中だと名乗り,こいつは間塚友妻(仮名)だと名乗った.
たぶん,クラブ活動で学校間交流試合のため市内のどこかの中学へ向かう途中なのだろう.

奴は私に挨拶をしたのだといった.
嘘つきだ.すれ違いざまに他人の前に顔を突き出し,そんな挨拶があるものか.
さらにいえば挨拶されるゆわれはないのだ.
行き交う人に挨拶するのが趣味だというならお前はすでに狂っている.

まあ,なにはともあれ,引率者がでてきたことで私も救われたのだ.
ひっつかまえて天誅を加えていたら,面倒なことになっていたかもしれないのだから.

Congratulations!2010/08/06 12:58

【おめでとう!】

エドさんのアメリカ一周自転車一人旅が7月31日に終わった。
っていうか、ここ1週間、エドさんの旅行記を読んでいなかったので、正確には、終わっていた、だ。

3月26日の「旅の計画」から7月30日の「あと一歩」まで1日も休むことなく読み続けたのに、「あと一歩」が「あと一日」だとは地理に不案内のため夢にも思わず、最後の最後の報告をリアルタイムで読むことができなかった。

返す返すも残念だ。不義理なことをしました。ごめん。

1週間遅れの Congratulations! を送ります。

エドさんのブログより転載

エドさんのおかげでアメリカ人に対する認識が変わりましたよ、私は。
私などはアメリカで一人旅などしたら身ぐるみ剥がされると思っていたから、エドさんはどこで事件に遭うのか賭をしてたくらいです。(←大嘘)
また、アメリカのことを中国語では「美国」というらしいけど、その理由もよくわかりました。

最後の記事では、「125日、16366キロ、観光あり、冒険あり、出会いあり、試練ありの自転車旅行が、今終わる。」と書いていましたね。
たくさんの出会いがあったのはわかったが、あんまり冒険があったようには思わなかったぞ。
だから、次はインディ・ジョーンズのような冒険に漕ぎ出そう!

いづれにしても、一度帰国されることを望む。

Midsummer greetings2010/08/07 12:31

【暑中お見舞い申し上げます(その1)】

暑中お見舞い申し上げます.


侘庭のバッタもノビる盛夏かな 八作

2010.8.8 追記
国語の巨匠・フックンから「最後の”盛夏かな”によって凡作になっていると感じる.もっと厳しい暑さを感じさせる季語の方がよい」とテキストメッセージをもらったので,次のように修正してみました.

侘庭のバッタもノビる極暑かな 八作

なるほど、殺人的猛暑が感じられるようになりました.

Midsummer greetings - Part 22010/08/08 12:30

【暑中お見舞い申し上げます(その2)】

暑中お見舞い申し上げます の第2弾です.

中井さんの手作り公園

あちちちち卓球仲間も集まらぬ 八作

「あちちちち」を新しい夏の季語に申請したいと思います.
この暑さで室内競技の卓球でさえ,参加者が激減です.

Saka no ue no kumo Museum2010/08/09 12:42

【坂の上の雲ミュージアム】

松山の坂の上の雲ミュージアムへ行きました。


坂の上の雲ミュージアム

ここは城山のふもとです.この門を入って右へいくとミュージアムがあります.建築家・安藤忠雄氏の設計だそうです.
ミュージアムへと向かう道の途中から左へ行くと,元城主・久松氏の別邸(洋館)や愚陀佛庵(漱石の下宿)がありました.
愚陀佛庵は7月の土砂崩れで全壊したそうです.

坂の上の雲ミュージアム 壁面に新聞小説の切り抜きが・・・

「坂の上の雲」が掲載された新聞の全回分の切り抜きが通路の壁面をカバーしている.

Cuckoo's nest2010/08/10 19:39

【カッコーの巣】

子規雲を探しおりけり伊予の夏 八作

はたして子規雲というのはどんな雲だろうか.
坂の上の雲ミュージアムで見た10代の子規の顔はかなりボーッとしていたように思えた.
それならば夏の雲ではないかもしれない.

山頂にちょこっと見えるのが松山城

松山や秋より高き天守閣 子規

写真で、山頂にちょこっと見えるのが松山城天守閣です。
中腹の洋館は元藩主・久松氏の別邸です。
坂の上の雲ミュージアムから撮りました。

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子規の異称が「ほととぎす」で、英語では cuckoo と書きます。
cuckoo には、「間抜け、変人、正気じゃない人、常軌を逸した」という意味もあるようです。
何かに熱中する人は、大体、そんなものだ。
英語で cuckoo's nest (カッコーの巣)とは精神病院のことを示す。

He will aim for gold medal next time.2010/08/11 23:05

会えぬぞな 友の覚悟がわかりけり 八作

松山の旧友に会いたくて電話した.
オーガ君は早期退職して次のステージ向かうため社会保険なんとやらを勉強中です.
試験は二週間後でいまはコーヒー1杯飲む時間も惜しいのだという.
激励して電話を切った.

Statue of the Goddess of Kannon2010/08/14 15:28

【観音像】

皆さんの健康祈ってカノン様 八作

須崎観音

「観音様」はどう読めば5音節に入るのか,いいのが浮かばず,「カノン様」とした.
果たしてこれはありか否か.
国語の巨匠・フックンはそれはなしだろうということだった.
俳句の巨匠に聞いてみたい.

How to make a haiku poem?2010/08/15 23:45

【俳句はどうやって作るのか?】

蜩(ひぐらし)や丈を違えて夫婦箸 まどか

俳人黛まどかさんのメルマガ「言葉(ことのは)サロン」の№019にこの句の解説がありました.

これを読んで俳句の作り方の一つを会得しましたので披露します.

まどか氏は季語を「蜩や」としたことの説明をしていないが,蜩の鳴き声を聴いた訳ではないのだ.蜩は初秋、日の入り後の静寂感を演出しているだけだと思う.

だから、「蜩」が季語の場合、寂しさがテーマと解しなければならない.
まどか氏の場合、独り身でありながら夫婦箸を買ってしまった寂しさだ.
同行人と夫婦箸をわけ,「箸夫婦」をバラバラにしてしまったわけだから・・・.

かくれ公園

蜩や妻に土産は夫婦箸 八作

という句の場合、「亡き妻に」と解釈されるのだろう.
私の場合、妻は元気なので季語に「蜩」を使ってはいけないのだ.
たとえ蜩が鳴いていたとしてもだ.
妻にお土産を買う気持ちに寂しさなどあるわけはないのだから.

魂祭り妻に土産は夫婦箸 八作

お盆の行事に一人で故郷へ帰省した.
同行できなかった妻へのみやげに夫婦箸を買って帰った. 

ふふふ、俳人黛まどかさんに並んだ気がします.

(写真は記事とは関係ありません)

A key word to survive in the software industry2010/08/23 22:50

【ソフトウェア業界で生き残るためのキーワード】

実践的ソフトウェア教育コンソーシアム主催の「『要求分析を重視した設計手法と分析・設計方法論』説明会」に出席しました.

どうもこの「説明会」というのが気になっていたのですけど、案の定,設計手法や設計方法論の具体的な話はなく,要求分析という作業が重要なんだというかけ声と要求分析に用いるツールの話でした.いわゆるCASE(Computer Aided Software Engineering)ツールというもののようです.

紹介されたのは,PEXAXupper という名称でした.正直,ここでプレゼンされた程度ではよく分かりません.じっくりと解説書を読みたいけれども,Webサイトで探した限りではなさそうでした.

これからはユーザ企業が業務システムを自ら詳細に検討する時代になると思うし,ベンダ企業も同じCASEツールを使えば意思の疎通もスムーズになるかもしれない.

けれども相当高いです.Xupperで1638000円,サポート料金が年間273000円でした.

breakwater

会場で配布された、コンソーシアム会長・鶴保氏のメッセージを読んで、最初は「勉強会」として企画したが、いろいろあって最終的には「説明会」になったということがわかりました。さらに、氏の結構シビアな予言が書いてありましたので紹介します。

「(前略) この業界(注:ソフト業界を示す)は現在経済環境の悪化や中国・インドの追い上げを受け、大変厳しい状況に置かれています。ソフト業界の従業員数は87万人、そのうちソフト技術者は60万人程度と言われています。そして、システムエンジニアといえる人は、多く見て1割ぐらいではないでしょうか。つまり、残りの50万人強はコーディング中心のプログラマか管理要員であり、極論すれば、要らなくなる可能性があります。 (中略) 今後を展望すると、大学においても、お客様の経営課題の抽出、ビジネスモデルの提案、システムへの落とし込み、データモデルの構築など、中国やインドの技術者ではなしえないことを教えていただきたいのです。 (中略) そこで上記の視点で重要な『要求分析方法論』の勉強会を企画しました。 (中略) 今後は、このような技術をマスタした技術者しか、ソフト業界では飯が食えないことをご理解いただき、ぜひとも勉強会にご参加いただきたいと思います。」

この後、鶴保氏は、要求分析のポイントとして3点あげていますので、次の機会に書きます。

【参考】
情報サービス・ソフトウェア産業の現状 ~IT人材育成iPedia 2008年5月
情報サービス・ソフトウェア産業の現状と競争力強化について ~経済産業省 2010年3月

(写真と記事は関係ありません)