japanese culture, that is not all the raw fish2009/03/18 22:05

【日本の文化はサシミだけじゃないぞ】

浴衣の話だが、まあ、いいでしょう。冬に水着のキャンペーンガールの発表があるくらいだし、夏までまっていたら、せっかく表にでてきた記憶がまた深い闇の底に沈んでしまいかねない。

もう30年ほど前になろうか、TBSラジオに久米宏の面白い番組があった。久米宏ともうひとりの女性が視聴者からきたいろいろな疑問・質問、もちろん愉快な質問ばかり、に対して、その道のきちんとしたしかるべきところに、その場から直接電話して答えてもらうという生放送の番組だった。

あるとき、視聴者の質問に、「ゆかたの両脇は縫ってなくて開いてますよね、それって男が手を入れるために開いているって聞いたのですが、本当でしょうか」という質問があった。

久米宏と女性は、電話帳をくりながら、どこで聞くのがいいか、相談して、”全日本浴衣着付教室組合連合会”というようなところに電話した。

リンリン
団体職員(女性)、以下女職員と呼ぶ 「はいはい」
久米宏 「TBSの久米宏と申します」
女職員 「はいはい」
久米宏 「ゆかたのことで質問があるんですけど・・・」
女職員 「はいはい」
久米宏 「ゆかたのぉ、ですね・・」
女職員 「はいはい」
久米宏 「両脇ですね・・」
女職員 「はいはい」
久米宏 「開いてますよね、縫ってなくて・・」
女職員 「はいはい」
久米宏 「それわぁ、ですね・・」
女職員 「はいはい」
久米宏 「男性がですね・・」
女職員 「はいはい」
久米宏 「手を入れるために、ですね・・」
女職員 「はいはい」
久米宏 「開けているって、ですね・・」
女職員 「はいはい」
久米宏 「本当ですか」
女職員 「本当です」

なんのためらいもなく即答されたこの”本当です”に対して、”彼女いない歴・思春期以来ずう~っと男”は鼻血とめまいでその後の話は何も記憶にないのであった。

司馬遼太郎ならば、”それが、日本の文化、というものにちがいない”というところだろう。

その後、ほどなく、”彼女いない歴・思春期以来ずっと男”は一人の女性と交際し、結婚に至るのであるが、残念ながらこの放送をいまのいままで一度も思い出さなかったため、この日本の文化の恩恵には一度もあずかっていないのである。