My sisters pray for my good health and protection from evil. ― 2012/02/05 23:23
God is in the details of being invisible ― 2012/02/12 01:58
【神は見えない細部に宿る】
昨年12月に放映された、NHK制作「坂の上の雲 最終回:日本海海戦」がまだレコーダに残っていたので、また見て泣きました。
ドラマを見てて、司馬遼太郎が小説を書くときの方法論というか、仕事のスタイルですね、を話した講演記録を読んだことを思い出しました。
講演記録によれば(記憶ですけど)、例えば、「坂の上の雲」の場合だと、海軍の軍服には袖口に筋があるが1本だったり、2本だったり、3本だったりする、どうしてこれはこうなんだ、ということを調べるらしい。実際には海上自衛隊を定年退職したような人にお願いして調べてもらったらしいけど、そうすると、彼らはどこからか、「それわぁですね、その昔、イギリスで士官の階級を見分けるために、服の袖にわら縄を巻いたらしいんですわ、下級士官ならひと巻き、上級士官ならふた巻き、大将ならさん巻き、てな感じですね。その名残が軍服の袖に筋として残っている、とまあ、そういうことですね」ってなことを調べてくるらしいのだ。
司馬遼太郎は小説の中にそんなウンチクや雑学はどこにも書いていない。例えば、「海軍の軍服というものは一つの文明といっていい、例えば・・・」というような記述はないのだ。
それならば、この調査は何のためかというと、自信をつけるためらしい。俺は何もかも知ってるぞ、袖口の白線の歴史も、ボタンの模様の歴史も、何を食べていたかも・・・、そういうゴミのようなことまで知っているという自信があってはじめて、登場人物が頭の中で動き出すというのです。
この話は、「司馬遼太郎全講演(1)(2)(3)(4)(5) 朝日文庫」のどこかにあります。
【関連記事】
・2010.8.9 坂の上の雲ミュージアムへ行った話
・2010.8.10 子規を偲んで俳句を作った話
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Ticket gate is smarter than it looks ― 2012/02/14 03:14
【自動改札機は見かけ以上に賢いです】
地下鉄の改札機が賢くなっているのに驚きました。
地下鉄の改札機が賢くなっているのに驚きました。
都営線・大門駅から東京メトロ線・虎ノ門駅へ行こうと、乗換駅・新橋の改札を出ようとしたところブブッとゲートが開きませんでした。
なんでや?
切符を見ると、新橋乗換虎ノ門まで260円券を買ったつもりが、乗換なし260円券を買ってしまったようです。
ここでまた、なんでや?
なんでワイがここで乗り換えること知っチョルねん。(突然関西弁になってしまいましたが、トラブルの時はヤクザっぽい関西弁の方が何かと便利、カタカナに力を入れます)
首をひねりながら駅員に聞くと、「え~、精算機通してぇ」っちゅうてケツカンねん。
精算機は、「乗換券に変更するか」と聞いてきた、するヨっ、するヨってことで、乗換券が出てきたんですよ。(関西弁やめ)
要するに、「ここで降りるのはもったいなですよ、ここで降りるなら170円で良かったんですから、ん?ってことは乗り換えるつもりでしたか、それなら乗換券に変更してあげますよ」ってことですね、 いつの間にそこまで考えられるようになったのか、エライね、成長したね。(*1)
そんなわけで、乗換券で無事、都営線改札を出て、東京メトロ線の入口改札へ向かったのでありました。
<続く>
【関連記事】
「非接触ICカードが拓くネットワーク社会~椎橋章夫~」 未来を創る科学者達/サイエンスチャンネル/科学技術振興機構
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*1: 精算機にここで降りますって入力すれば差額の90円は返ってきたんだろうか? 実証実験はやるつもりはありません。多分、返金されないと思います。
Science can explain unexpected problems ― 2012/02/15 10:07
■ 2012.2.15 22:30 追記
聴講してきました。タイトル変更します。
Science could explain unexpected problems.
【科学は想定外のことを説明できる、可能性がある】
「想定外」を解析・分析する方法論に期待して出席したのですが、まだまだそれには早いようです。演台の上部に掲げられていたパネルには、「システムズ・レジリエンス学創成に向けて」とありました。レジリエンス学を始めようとプロジェクトを立ち上げたのでメンバを紹介するという段階の話でした。
人間の行動の方程式を見つけようとする研究者の話、魚が想定外に出会った時に生物学的レベルでどう変わるか研究している生物学者の話、ハドソン川の奇跡の話(*1)、などはなかなかおもしろかったです。このような研究者の成果が後でエンジニアリングの分野に手法として落ちてこないと我々は利用できないわけだから、ぜひがんばってもらいたいものです。
このシンポジウムは Ustream で配信されて、約1000名が視聴していたらしい。近いうちに動画がアップされるかもしれません。
■ 2012.3.25 追記
講演動画がUPされました、こちらから。
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*1 ハドソン川の奇跡の話: 2009年1月、バードストライクで左右のエンジンが停止した航空機を無事ハドソン川に不時着させた機長は一躍ヒーローとなった。もし、離陸前に渡り鳥群を見つけて離陸を遅らせていたらバードストライクに遭遇せず事故を未然に防げたことになるが、この場合だと、出発を遅らせたとかで非難される、という話
I can't believe it ― 2012/02/17 12:50
Honest is the best policy ― 2012/02/18 23:37
【正直は最良の策】
2012.2.14の記事、「自動改札機は見かけ以上に賢いです」の続きです。
そんなわけで、乗換券で無事、都営線改札を出て、東京メトロ線の入口改札へ向かったのでありました。
ところが、入口改札に着いたら乗換券ない、さっきの出口改札機のところで切符を取り忘れたようです。
急いで引き返して、窓口の駅員にカクカクシカジカといったのですよ。
2012.2.14の記事、「自動改札機は見かけ以上に賢いです」の続きです。
そんなわけで、乗換券で無事、都営線改札を出て、東京メトロ線の入口改札へ向かったのでありました。
ところが、入口改札に着いたら乗換券ない、さっきの出口改札機のところで切符を取り忘れたようです。
急いで引き返して、窓口の駅員にカクカクシカジカといったのですよ。
駅員は私が使った改札機のところへ行き(なぜかわかるのだ *1)、何やら引き抜くと、手に持っていたのは箱でした。なるほど、取り忘れた切符は吸い込んで、この箱の中に貯めるわけだ。
「あなたが失くした切符はこれですか?」 (額面260円以上だったが) 「いえ」
「これですか?」 (またしても額面260円以上だったが) 「いえ」
「これですか?」 (まさしく出発地&額面260円で合致) 「そうです」
この間数秒ですが、イソップ寓話にある”斧を池に落としたキコリ”の心境でした。
切符を没収されず、返してもらって無事虎ノ門駅に着きました。
<終わり>
【関連記事】
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*1: 取り忘れ切符が発生した改札機は窓口の監視装置でわかるようになっているのでしょう。
Singer is better than Singee ― 2012/02/25 11:24
【歌は聞くよりも歌うほうがいい】
女房がコンサートの入場券を3枚頂いてきました。
本人は仕事でいけないので、私が卓球仲間のヨッシと木村女史を誘っていくことになりました。
楽しみですね。
女房がコンサートの入場券を3枚頂いてきました。
本人は仕事でいけないので、私が卓球仲間のヨッシと木村女史を誘っていくことになりました。
楽しみですね。
At 70, I have become able to follow my desire because I have had nothing to afraid of ― 2012/02/26 04:27
なぜなら、歌も話題も沖縄戦、広島の原爆、水俣病をテーマにしたものが多くて、私にはちょっと重苦しかったのです。
それに、曲の間に、「寒いから早く切り上げよう」とか言っちゃうし(*1)、バンド員の母親が地方から珍しい焼酎を持ってきてくれたとかで贈呈式をやっちゃうし(*2)、アンコールはやらないし(*3)、70歳を越えると怖いものはありませんね、って思っちゃいました。
ヒット曲「出発の歌」も歌いませんでしたよ、もう・・・
*1: これはこの方のスタイルかもしれません。
*2: 楽屋話だろう。観客にもふるまうのなら別だが。
*3: アンコールの呼びかけには出てきて、”風邪ひいて喉壊しているから・・次回来た時にはやる”といいました。地方公演なんだから次回のあてはないでしょう。それよか、「風邪ひいて喉壊してる、期待にそえない、すまん」と言ったほうがよろしい。
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