"SON"2018/02/07 13:47

【『息子』】
 ↑1991年公開の日本映画。製作配給:松竹、監督:山田洋次。
 ↑いい映画でした。和久井映見さんが新鮮でした。

今年読んだ5冊目は、
『息子が人を殺しました-加害者家族の真実-』 阿部恭子[著] 幻冬舎新書 2017年11月 ¥800+税




著者は加害者家族支援組織”NPO法人WorldOpenHeart”の設立者

加害者一家が大変なことは容易に想像できるけれど、具体的にどうなのよ、といわれると、損害賠償だとかマスコミのネチネチぶりくらいしか思いつかない。

本書に取り上げられた実例38例を読むと加害者家族への差別は身の毛もよだつものがある。日本の社会はひどいなあ。

最後に本書の中から一つ、
「日本と欧米諸国が決定的に違う点は、彼らに向けられる社会からの視線の厳しさである。欧米諸国の加害者家族は、姿や実名を公表したうえで、報道陣の取材に応じることがある。・・・(中略)・・・の犯人である少年の母親が実名で顔を出してテレビのインタビューに応じたところ、視聴者から多数の激励の手紙が届いたという。・・・、援護する人も数多く存在するのである。日本では・・・、むしろ罪を犯した本人以上に家族に批判が集中する。メディアスクラムに代表されるように、加害者を追い詰めようとする傾向が欧米諸国より強いのである。」

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