The more creative people were more likely to cheat.2012/01/03 20:45

【調べてみたら、クリエイティブな人はズルする人だった】

年頭にあたり、これからの日本の姿を占ってみようと、ネット記事をいろいろと読んでみたところ、以下の2つの記事が気になりました。

Cheat する人

「一体化する世界、労働はより高度に」 伊藤元重 東大教授、日経新聞ネット版2012年1月3日記事

伊藤氏が言うには、日本語の”働く”に相当する英単語には、昔ながらの肉体労働を意味する”Labor”、現代人がオフィスや工場で働くことに相当する”Work”、そしてクリエイティブなことをするに相当する”Play”の3つがあるのだそうだ。そして今は人間がワーカーからプレーヤに変わっていく過渡期なんだと言っています。日本から”Work”がどんどんなくなっている現状からみると、”Lavor”社会にもどれないならば、プレーヤが働ける職場を日本にどんどん作っていかなければなりません。消費税増税の話があるが、社会保障だけでなくクリエータ育成方面にも税金を投入すべきだろう。

Looking at the Dark Side of Creativity; VOA News article 2011.12.14
クリエイティブな人がたくさんいる社会はどんな社会なのか、どうやらあまり良い社会ではなさそうな予感がします。
行動経済学者の Professor GINO さんが最近発表した「創造性の暗黒面、副題:独創的な人ほど不正直」と題する論文(*1)があります。この論文を紹介したニュース記事によれば、クリエイティブな人であればあるほど、”ズルする(*2)”おそれがあるらしい。なぜかといえば、クリエイティブな人は既存のルールには囚われない発想をする人なので、道徳的にも柔軟な発想をする、すなわちモラルに反するようなことでもどってことないと思うわけですね、さらには、言い訳なんかいくらでも思いつくので自分をいくらでも正当化できるからだそうだ。

20年後はワーカーとプレーヤ間の争いが起きそうな予感がする。

*1: 論文は米国心理学会のサイトからダウンロードできます(PDFファイル) ここをクリック
*2: 英単語は cheatです。英辞郎をひくと、『だます、ごまかす、欺く、・・・、浮気をする、カンニングをする』とあります。一つもいいところがありません。まとめて”ズルする”と訳しました。

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