A last persimmon fruit holding on the tree protects the peace of my home. ― 2010/11/01 12:40
今回のテーマは「木守柿」。
柿の木に最後の一つだけ残って、どうなるのか、いつも気になるあの実のことですね。
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木守柿(きもりがき)
幼い頃の晩秋の記憶に、てっぺんに一つだけ実を残した柿の木の風景がある。あのころはどこの家の柿の木も、示し合わせたかのように、頂に一粒の実を残していた。わけても暮れ残るその姿には、子供心に秋の夕暮れの寂しさを覚えた。
大方葉も落ちた木に、一点紅を灯す柿の実は、クリスマスツリーのてっぺんの星のようにも見えた。
それが偶然でなく、意識的に昔から人々が鳥へのおすそ分けに、また来年の豊作を祈って取り残しておいたものだと知ったのは、俳句をはじめてからのことだ。”木守柿”という優しさと敬虔さに満ちた呼び名には、柿と親しんできた日本人の晩秋への万感の思いが感じられる。
その下をマラソン通る木守柿 まどか
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実のひとつつけぬぞ悲しわが柿は 甘夏八作
どなたか下の七七句をつけてください。
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