Taguchi Methods ― 2009/04/07 23:39
【タグチメソッド】
「タグチメソッド入門 立林和夫著 日経文庫1197 \1000+税」という本を読んでいます。
面白い話があったのでご紹介と自分のためのメモとして書いておきます。面白い話とは、エレベータを昇降させるワイヤロープの強度はどのくらいの余裕があればいいかという問題です。あまり大きな余裕をもたせれば材料費が高くなる。余裕が少ないと切れて損害賠償金を支払うことになる。さあ、どれくらいにするかという問題です。
【背景1 図Ⅳ-8 本書120ページ】
市場での品質損失は、狙い値 y0 からのずれが大きくなるにしたがって大きくなっていく。一方、工場での製造コストは、狙い値 y0 からのずれΔが大きくなるにしたがって不良率が減少するために小さくなっていく。
【背景2 表Ⅳ-8 本書119ページ】
製品の特性が市場で狙い値 y0 からΔ0だけずれた時に品質問題が発生してA0円の損失が発生したとすると、(1)式のように表せる。
一方、その製品を作るうえで、製品許容差を外れたときに、原価、廃棄あるいは操業損などで A 円の費用がメーカ側で発生するとしたら、メーカ側のコスト(損失)は、1個当たり (3) 式のようになる。
そこで、市場品質損失と工場コストの合計が最小になるように製品許容差を決めるのがよい。そこで、 (4) 式のように考えれば、工場での製品許容差Δは (5) 式のようになる。
【損失関数による結論 本書122ページ】
ワイヤロープのコストを A 円、ワイヤロープが切れて死亡したときの補償金と修理費用の合計値をA0円として、(6) 式の安全係数を余裕度とすればよい。
ワイヤロープのコストを100万円、定員9人の死亡保険金が一人1億円として9億円、エレベータの修理費用を1億円とすると、
(6) 式は、(1000000000 / 1000000 ) ^ (1/2) = 31.6
安全係数は 32 、すなわち、定員一杯乗ったときの最大荷重の32倍に耐えるように設計すればよい。
「タグチメソッド入門 立林和夫著 日経文庫1197 \1000+税」という本を読んでいます。
面白い話があったのでご紹介と自分のためのメモとして書いておきます。面白い話とは、エレベータを昇降させるワイヤロープの強度はどのくらいの余裕があればいいかという問題です。あまり大きな余裕をもたせれば材料費が高くなる。余裕が少ないと切れて損害賠償金を支払うことになる。さあ、どれくらいにするかという問題です。
【背景1 図Ⅳ-8 本書120ページ】
市場での品質損失は、狙い値 y0 からのずれが大きくなるにしたがって大きくなっていく。一方、工場での製造コストは、狙い値 y0 からのずれΔが大きくなるにしたがって不良率が減少するために小さくなっていく。
【背景2 表Ⅳ-8 本書119ページ】
製品の特性が市場で狙い値 y0 からΔ0だけずれた時に品質問題が発生してA0円の損失が発生したとすると、(1)式のように表せる。
一方、その製品を作るうえで、製品許容差を外れたときに、原価、廃棄あるいは操業損などで A 円の費用がメーカ側で発生するとしたら、メーカ側のコスト(損失)は、1個当たり (3) 式のようになる。
そこで、市場品質損失と工場コストの合計が最小になるように製品許容差を決めるのがよい。そこで、 (4) 式のように考えれば、工場での製品許容差Δは (5) 式のようになる。
【損失関数による結論 本書122ページ】
ワイヤロープのコストを A 円、ワイヤロープが切れて死亡したときの補償金と修理費用の合計値をA0円として、(6) 式の安全係数を余裕度とすればよい。
ワイヤロープのコストを100万円、定員9人の死亡保険金が一人1億円として9億円、エレベータの修理費用を1億円とすると、
(6) 式は、(1000000000 / 1000000 ) ^ (1/2) = 31.6
安全係数は 32 、すなわち、定員一杯乗ったときの最大荷重の32倍に耐えるように設計すればよい。
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