Social atmosphere makes someone's behavior2011/11/17 00:44

【社会の雰囲気が人の行動をつくる】のかな?

10月25日に、ある書評からの連想で、「米国では若者に何かを変えろ起業せよ、といってるが、日本では”いいサラリーマンになるんだよ”って雰囲気ではないか」、というようなことを書きました。

『若者 起業』のキーワードでGoogleってみたら、「起業したい若者に対する大人の本音」という面白い記事を見つけました。ブロガーは米国の某州立大学で統計学を教えている方のようです。この方は”起業したい人に世間の目が冷たいから日本の若者は起業しないのじゃないか”と考えて、日本人の本音を聞いて見たということです。

手法はユニークで、日本の新聞社のネット投稿欄に”起業したい若者”を装って、”私の考えは甘いかしら、皆さんの意見を求む”とやって、寄せられた意見を編集した記事になっています(回答記事そのものが読めるわけじゃない)。どんな意見ばかりかはもう想像できるでしょうが、一読をお勧めします。100件以上あるコメントも面白い。
この方は統計学博士だということだけれど、意見を集計して統計的分析をやっていないのはなぜだろう。

起業の先人 坂本龍馬 と 幕府の雇用者 近藤勇

35年くらい前の話だけれど、資本金10億円、従業員1300人位、社会的には中堅クラスの会社の幹部の発言を思い出しました。幹部氏が言ったのは、「いちど独立したような人は雇わない。そんな元気な人は使いにくいし、他の社員が影響されても困るから」というような感じの話でした(お前はクソだなあ、と心の中で思いましたけど)。もちろん、公式な場での発言ではありません。

起業も難しい、うまくいかなくてまた雇われ人にもどろうとしても戻れない(35年前の話ですよ)、こんな社会の日本人がグローバル化の波に乗せられても右往左往するだけでみんな奴隷になってしまうんじゃないかな。もう一度鎖国するのがいいかもしれん。

ちょっと話がそれますが、
逆に言うと海外なら起業しやすいんですね」と自分のブログに書いている学生がいました。
どうやらそのとおりのようです。
先日の記事に書いたエドさんは、サンフランシスコでソフト会社を立ち上げた方です。
彼の話を聞くと彼のような小さな会社でも(orz)、求人すると院卒あたりがどんどんくるらしい、仕事さえ面白ければいいらしいのだ。これもやっぱり、”起業精神”と根っこでつながっているような感じがします。

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もう日本の普通の若者は起業するしか道がないと言っている方がいます。
「外から見る日本人、見られる日本人」の 2012.2.19の記事 -起業のススメ-