Wanna bet?2012/11/05 00:20

【冗談だろう?】

10月25日に取り上げた記事、「ソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ている」に気になる記述がありました。

『先日、経済産業省向けの仕事をしている知り合いと食事をしたのだが、彼によると経済産業省の今の悩みは、「IT産業の階層化の弊害によっておこる 下流のプログラマーの収入の低下」だそうである。「プライムベンダー」と呼ばれる「上流コンサルタント」たちがインドや中国にも仕事を発注できることを理由に、激しく値切り始めたために、今やわずか一人月30万円というケースもあるという。 こんな話を聞くと本当に悲しくなる。まず第一に「プログラムを書く」という仕事は簡単な仕事ではない。数学的な頭を持っていないとかなり辛いし、 基礎がしっかりと出来ていないとろくなソフトウェアは作れない。物価の安いインドや中国なら許せるが、米国よりも生活費の高い日本で一人月30万円とはあ まりにも低すぎる』

2006年3月に書かれたもので、プログラマが一人月30万円だということですが、そこまで安くはないだろう!?と、ちょっと調べてみました。

一般財団法人経済調査会が発行している月刊誌『積算資料2012年11月号』(雑誌検索はこちら)によれば、東京で、
プロジェクトマネージャー 95.2万円
システムエンジニア1 81.0万円
システムエンジニア2 72.1万円
プログラマ 61.3万円
となっていました。

経済調査会の経歴や職員構成からみて建設土木系業界のソフトウェア開発の話になると思うけど、一人月30万円ってことはないんだよ。

「積算資料2012年11月号」より

念のため、今度、現役プログラマのOHさんやGaoさんに聞いてみましょう。聞きづらいけど・・・。

コメント

_ エド ― 2012/11/05 21:28

これ、事実です。ソフトにも様々な分野がありますが、中にはそんなものも見受けられます。
例えば、アニメ産業なんて随分昔からもっとすごいことになってます。
グローバル化って怖いですよね。ハードだけでなく、ソフトもオフショアになっていきますね。

_ kou ― 2012/11/08 07:35

中国からきまして、日本のITの仕事は10年以上やった。
オフショアで、日本国内の仕事は、簡単なことはもうありません。
単価もずっとさがっている。
記憶は、99年ごろ、会社の後輩は日本にきたばかり、ITのことはわからなく、
もちろん日本語もできなかった。
そのときの単価は70万+残業代だった。
いまはたぶん受けれることころはないと思います。
IT業界も空洞化なってしまったかな。

_ エド ― 2012/11/08 22:38

中国のIT技術者は本当に優秀な人が多くて、皆英語が堪能です。なので、アメリカの会社とも相性が良いと思います。日本の場合は、幸いにも日本語の壁があってオフショア化が遅れていたのだと思いますが、システム開発のモジュール化によってその壁もなくなりつつあります。

但し、システム開発には投資が必要ないので、中国の人件費が上がれば即座にもっと安い国に逃げて行きます。すでに、その兆候は見えています。悲しきかな、グローバル化。

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