Exactly!2018/05/02 20:26

【そのとおり】かも

公民館主催の講演会、『ポジティブ心理学入門』にうちの奥様と一緒に行ってきました。


講師はこの写真にあるように、慶応大学・前野隆司教授です。
人が幸せな気持ちになれば健康で長生きできるそうで、幸せ感を得るための方法論を研究しているのだそうです。

レジメから抽出した、幸せ誘因因子は次のとおりです。
・第1因子【やってみよう因子】 「自己実現と成長」
 キーワード:自己実現尺度に高い重み、自尊心、自律性、思想宗教、将来への希望、目標の明確性
 行動指針:人生には価値があると自己暗示をかける(<-すみません、これはレジメには無い、自作です)
・第2因子【ありがとう因子】 「つながりと感謝」
 キーワード:人を喜ばせる、感謝傾向、親切に高い負荷、愛情、ユーモア、積極的な他者関係
 行動指針:笑顔を作るだけで幸せな気分が高まる
・第3因子【なんとかなる因子】 「まえむきと楽観」
 キーワード:楽観性、自己受容、心配事がない、気持ちの切り替えが得意
 行動指針:上を向いて大股で歩くと幸せな気分が高まる
・第4因子【ありのままに因子】 「独立と自分らしさ」
 キーワード:自己を確立し他者と比較しない、社会的比較指向のなさ、心配ごとがない
 行動指針:人の目なんか気にしない

なかなか難しそうだが、基本、ノーテンキな奴になればいいのかも。

そして、そして、もう終わろうかという最後の最後に、
一人の若者(二十歳くらいの学生風)が立ち上がりました。

「あなたが・・・」 <-あれぇ、先生とは呼ばないんだな
「あなたがいう”みんなの幸せ”とはどんな意味か?友人に障がい者がいる、彼は小学生レベルの知能しかない。彼にはこの世の中はあまりにも理不尽で残酷だ。最近精神に異常をきたし精神科に入院した。見舞いに行ったら健常者のお前がうらやましいといわれた。何も答えられなかった。みんなの幸せとはなんですか」 <-なんだか、口調が詰問風だぞ

講師は回答しましたが、さらにこの若者が「あなたは・・・」と続けたことで参加者から”あなたと言うな!”とブーイングがでて、さらには”あるがままでいいんだよ!”というヤジも飛んだりして、”もう時間だ!”なんていう声も飛び交いながら、ザワザワと終わってしまいました。

いみじくも、この若者もその他の参加者もポジティブ心理学を学ぶ必要のある人たちばかりだというのが露ていした終わり方でした。

この若者は、
いまの社会の現実のままで、こんなことをやってはいけないんじゃないか。これで得た幸福感は幻想だろう。それではみんなが今の社会に満足して、世の中を変えようとする人間がでてこなくなるじゃないか、そんなことをやってるあなたを”先生”と呼びたくない。
と言いたかったんじゃないかなあ。

本日のウォーキング:6423歩