You have no free will, part 52009/10/13 23:13

【人間には自由意思はありません(その5)】

アイデアの生まれるところ 上条桂子編 大和書房 2006年12月
より、脳科学者・池谷裕二氏の語る脳の話、その5 です。

脳の自由意思というのはどうやって決まるのか、という問題です。
これがもう、実は、なんとも、でたらめ、ということなんです。

神経細胞が意思を決めるというのは、たぶん、どこととこの神経細胞がどの程度の強弱でつながるかで脳の意思が決まるということだと思います。神経細胞をつなぐのは電気信号と化学物質です。どの細胞にどの程度の電気が現在貯まっているのかで信号の大きさや流れる方向が違うことになるわけで、この違いで脳の意思が決まるということでしょう。

つまりは、その瞬間の脳の状態によって意思が決まるということになります。

これを『揺らぎ』といっています。
専門用語はわからないけれど、”揺らぎ”をネット辞書で引くと、
flicker(点滅ライト、ちらつき)
shimmering (チラチラ光る)
fluctuation(変動)
とありました。雰囲気としてはわかりますね。

以下、本文から抜粋します。

「神経の膜に溜まった電気も、たくさん溜まったり、そうでなかったりと自然にゆらぐ。それはほとんとランダムウォーク。乱数表で決めているようなものに近いんですね。つまり私たちの脳はゆらいでいて、その瞬間の脳の状態で意思が決まっちゃうんです。 (中略) 一見知的な行動も意外と根拠がないものなんです。」

無意識下のでたらめさを制御するのが意識としての人間ということになりますね。

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The candle flame flickers and wanes, just like my brain cells.
ろうそくの炎が揺らめきながら消えてゆく、ああ、私の脳細胞と同じだなあ