No one knows when natural disasters will happen.2015/01/12 20:47

【災害がいつくるかなんてだ〜れちゃ知らんがじゃ】

「天災から日本史を読み直す」 磯田道史著 中公新書 2014年11月 760円+税

220ページ,図書館から借りて連休に一気に読み終えました.
著者は古文書から教訓を得ようと史料をあさります.
怖い本です.

1707年宝永津波の時,高知市種崎での話,
「父は背中に幼い妹を背負っていた.しばらくして,津波は父の肩をひたすばかりの深さになった.かえりみると,なんと祖母が津波に流され破壊された家屋のそばで危うくなっていた.父は驚いた.そこに助けに行こうとするが背中に子を背負っている.いかなければ祖母は死んでしまう.ここで,この父は現代社会では考えられない挙にでた.「しかたなく,背負った女子を波中に投げ捨て,波をしのぎ,かろうじて母のもとにいたる」.数え五歳の娘を波に投げ捨て,老婆を助けに行ったのである.江戸時代,孝はそれほど重かった.」

著者の教訓は,
「災害時には,平時の慣習や規則が人命を損ないかねない場合がある.現代人も心すべきだ」でした.

他にも,「父が自分が助かるためにしがみつく子供をもぎ離し・・・」
寿命が1年ほど縮まりました.読まない方がよろしい.

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
〇に該当するひらがなを入力すると送信できます。海外のスパムメール対策です。
「石の上にも〇〇〇〇」

コメント:

トラックバック